FIAT 500 TwinAirには、以前自分でK&Nのエアフィルターを取り付けました。
純正のエアフィルターに問題があったわけでも、どうしても吸気性能を上げたかったわけでもありません。
K&Nを選んだ理由の一つは、かなり単純です。
「汚れたら捨てて交換するより、洗ってまた使える方が自分には合っていそう」
と思ったからです。
一般的なエアフィルターは、一定期間使用したら新品へ交換します。
交換するだけなので簡単ですし、それはそれで合理的です。
ただ僕の場合は、新しいものへ交換していくよりも、少し手間をかけながら今あるものを整えて長く使う方が性格に合っています。
そこで取り付けたのが、洗浄して繰り返し使えるK&Nのエアフィルターでした。
今回は、このフィルターに交換してから大体1年ほどたったので、K&N純正のメンテナンスキットを使って実際に洗浄してみました。
K&Nのエアフィルターは洗って再利用できる
僕がFIAT 500に取り付けているK&Nのエアフィルターは、一般的な使い捨てタイプとは少し違います。
コットン製のフィルターに専用のオイルを染み込ませた構造になっていて、汚れてきたら専用クリーナーで洗浄。
完全に乾燥させたあと、再び専用のフィルターオイルを塗布することで繰り返し使用できます。
K&N公式でも、
洗浄 → すすぎ → 乾燥 → オイル塗布
というメンテナンス方法が案内されています。
ただし、何度も使えるからといって、完全にメンテナンスフリーになるわけではありません。
新品へ交換する代わりに、定期的に自分で洗って整える必要があります。
手軽さだけを考えるなら、使い捨てフィルターの方が上だと思います。
それでも僕には、この少し手間のかかる方式の方が合っていました。
なぜ使い捨てではなくK&Nにしたのか
K&Nに交換した理由の一つが、やはり洗って繰り返し使えることでした。
使い捨てタイプなら、
汚れる
↓
新品を買う
↓
古いものを捨てる
という流れです。
一方でK&Nなら、
汚れる
↓
取り外す
↓
洗う
↓
乾かす
↓
オイルを塗る
↓
また使う
となります。
当然、後者の方が面倒です💦
専用のクリーナーやオイルも必要になります💦
なので「K&Nにすれば絶対にお得」「全員K&Nにした方がいい」という話ではありません。
ただ僕の場合、一度買ったものを自分で手入れしながら使い続けるという方がしっくりきました。
FIAT 500自体も同じです。
できるところは自分でメンテナンスし、難しいところはプロにお願いする。
少しずつ手を入れながら乗っています。
そう考えると、洗って再利用できるK&Nのエアフィルターは、この車との付き合い方にも合っている気がします。
K&Nエアフィルター本体
僕は自分でK&Nのフィルターへ交換しました。
購入する場合は、同じFIAT 500でも年式やエンジン、型式などによって適合が異なる可能性があるため、必ず自分の車両への適合を確認してください。
今回使うのはK&N「99-5000」
今回のメンテナンスのために用意したのが、
K&N RECHARGER 99-5000
です。

K&Nのオイル式コットンエアフィルターをメンテナンスするための商品で、箱の中には、
- エアフィルタークリーナー
- エアフィルターオイル
の2本が入っています。
今回使った99-5000では、クリーナーが355ml、フィルターオイルが184gです。

左がフィルターを洗浄するためのCLEANER。
右が洗浄後に使用するFILTER OILです。
K&Nのフィルターは単純に水洗いして終わりではありません。
フィルターに使われているコットンへ専用オイルを適切に塗布するところまでがメンテナンスです。
そのため、初めて洗浄するならクリーナーとオイルがセットになったメンテナンスキットを用意しておくのが分かりやすいと思います。
実際にK&Nのエアフィルターを洗ってみる
ここから実際に作業していきます。
大まかな流れは、
取り外し → クリーナー → 水洗い → 自然乾燥 → オイル塗布 → 取り付け
です。
難しい工具を使うような作業ではありません。
ただし、完全に乾燥させる時間が必要なので、車をすぐ使う予定がある日に始めない方がいいと思います。
STEP1|エアフィルターを取り外す
まずはFIAT 500からK&Nのエアフィルターを取り外します。

普段はエアクリーナーボックスの中に入っているので、外から見ているだけでは汚れ具合が分かりません。
取り外して確認すると、K&Nらしい赤っぽいフィルターではあるものの、全体的にくすんでいます。
新品時の鮮やかな色とはかなり違います。
細かいホコリなども付着していました。
この状態を見ると、
「そろそろ洗っておくか」
という感じです。
フィルターを取り外したら、まずは表面についている大きなゴミなどを確認します。
K&Nの公式手順でも、洗浄前にフィルターを軽く叩くなどして、大きな異物を取り除くよう案内されています。
STEP2|専用クリーナーを吹きかける
続いて、99-5000に入っている専用クリーナーを使用します。
フィルター全体へクリーナーを吹きかけ、汚れを浮かせていきます。
表面だけではなく、フィルター全体に行き渡るようにします。
K&N公式の手順では、クリーナーを吹きかけたあと約10分間浸透させます。
ただし、そのまま放置してクリーナーを乾燥させてはいけません。
僕もフィルター全体へ吹きかけて、少し時間を置いてから水洗いへ進みました。
専用品を使う作業なので、ここは家庭用洗剤などで無理に代用せず、指定されたクリーナーを使う方が安心です。
STEP3|水で汚れを洗い流す
クリーナーを浸透させたら、水で洗い流していきます。
ここで重要なのが水の向きと強さです。
K&Nでは、低い水圧の冷水を使い、きれいな側から汚れている側へ向かってすすぐ方法を案内しています。
つまり、フィルター表面についた汚れをさらに内部へ押し込むのではなく、入ってきた方向へ戻すようなイメージです。

僕も洗面台で水圧を上げすぎないようにしながら、少しずつ洗いました。
汚れを見るとゴシゴシ擦りたくなりますが、ブラシで強く擦るような洗い方も避けます。
せっかく繰り返し使えるフィルターなのに、洗浄によってフィルター自体を傷めてしまったら意味がありません。
焦らず水を流して汚れを落としていきます。
汚れがひどい場合は、一度で無理に落とそうとせず、
クリーナー → すすぎ
を繰り返した方がよさそうです。
STEP4|しっかり自然乾燥させる
洗い終わったフィルターがこちら。

水洗いが終わったら、次は乾燥です。
ここは意外と重要な工程。
早く乾かしたいからといって、
「ドライヤーを使えばいいのでは?」
と思ってしまいますが、K&Nでは自然乾燥が推奨されています。
圧縮空気などで一気に水分を飛ばす方法も、フィルターを傷める可能性があるため避けます。
水分を軽く切ったら、そのまま自然に乾くまで待ちます。
そして、完全に乾くまでは次のオイル塗布へ進みません。
今回の作業で一番時間がかかるのは、実際にはこの待ち時間かもしれません。
洗浄自体はそれほど大変ではないので、朝に洗っておいて、別のことをしながら乾燥を待つくらいがちょうどよさそうです。
STEP5|フィルターオイルを塗る
完全に乾燥したら、いよいよオイルを戻します。
使用するのは99-5000に入っている、
K&N FILTER OIL
です。
今回のキットはスプレータイプなので、フィルターのプリーツに沿って少しずつ吹きかけていきます。

K&N公式では、スプレータイプの場合、各プリーツの山に沿って均等にオイルを塗布し、その後約20分間オイルをなじませる方法が案内されています。
時間を置いて確認し、色が薄い部分があれば追加します。
ここで注意したいのが、
たくさん吹きかければいいわけではない
ということです。
フィルターオイルは必要ですが、過剰に塗布する必要はありません。
一気に真っ赤にしようとするのではなく、少しずつ均一になるように塗っていきました。
STEP6|オイルをなじませたら完成
オイルを塗って、しばらくなじませます。

全体の状態を確認して、問題なければメンテナンス完了です。
あとはFIAT 500のエアクリーナーボックスへ戻します。
工程だけを見ると、
外す ↓ クリーナーを吹く ↓ 約10分待つ ↓ 水ですすぐ ↓ 自然乾燥 ↓ フィルターオイルを塗る ↓ 約20分なじませる ↓ 元に戻す
というシンプルなもの。
特殊な技術が必要というより、急がず順番に作業することの方が重要だと感じました。
実際に洗ってみて、やっぱり自分には合っている
K&Nのフィルターを実際に洗ってみると、やはりこの方式は僕に合っている気がします。
新品のフィルターを買って交換するだけなら、おそらくその方が楽です。
洗面台で洗う必要もありません。
乾くまで待つ必要もありません。
フィルターオイルを吹く必要もありません。
それでも、
自分で取り外して、汚れを確認して、洗って、また使える状態へ戻す。
この一連の作業が嫌ではありませんでした。
むしろ、
「これでまたしばらく使えるな」
という感覚があります。
使い捨てを完全に否定するつもりはありません。
交換した方が合理的な部品もたくさんあります。
でも、手入れすることで長く使えるものなら、できる範囲で手入れして使う。
そのくらいの付き合い方が、自分にはちょうどいいようです。
K&Nは結局お得なのか?
ここは少し冷静に考えておきたいところです。
K&Nは洗って繰り返し使えるため、
「使い捨てフィルターを毎回買わなくていい=必ず安い」
とは単純には言えません。
最初にフィルター本体を購入する費用があります。
さらに、洗浄には専用のクリーナーとフィルターオイルも必要です。
そして何より、自分でメンテナンスする時間がかかります。
なので、価格だけを目的にK&Nを選ぶより、
繰り返し使えること自体に魅力を感じる人
の方が向いていると思います。
僕の場合も「何円得するか」だけで選んだわけではありません。
洗って整えてまた使う。
その選択肢があること自体が、K&Nを選んだ理由でした。
今回使ったもの
今回の作業で中心になったのは、K&Nのメンテナンスキットです。
K&N RECHARGER 99-5000
今回実際に使用したものです。
クリーナーとスプレー式フィルターオイルがセットになっています。
K&Nのオイル式コットンフィルターを使っていて、これから自分で洗浄するなら、まず候補になる商品だと思います。
K&N エアフィルター
今回メンテナンスしたフィルター本体です。
僕も純正タイプから自分でK&Nへ交換しました。
FIAT 500は仕様によって適合が異なるため、購入するときは自分の年式・型式・エンジンへの適合確認が必要です。
ニトリル手袋
フィルターオイルやクリーナーを扱うので、手袋があると作業しやすくなります。
車のDIYをするなら、エアフィルター以外でもかなり使います。
マイクロファイバークロス
フィルターそのものをゴシゴシ拭くためではなく、エアクリーナーボックスや作業場所など、周辺の清掃用としてあると便利です。
まとめ|捨てて交換するより、洗ってまた使う
今回は、FIAT 500 TwinAirに自分で取り付けたK&Nのエアフィルターを、専用メンテナンスキット「99-5000」を使って洗浄しました。
作業としては、
クリーナーで洗う → 水ですすぐ → 自然乾燥 → オイルを戻す
というものです。
決して「交換するより楽」ではありません。
むしろ手間だけを考えれば、新しいフィルターに交換してしまった方が簡単です。
それでも僕は、汚れたものを捨てて新品へ交換するより、
自分で手入れして、また使う。
という方が性格に合っているようです。
FIAT 500も、気付けば自分で触るところが少しずつ増えてきました。
全部を自分でやる必要はありません。
できるところは自分で。
難しいところはプロにお願いする。
そして、まだ使えるものはできるだけ整えて使う。
そんな感じで、これからも少しずつFIAT 500を維持していこうと思います。
つくる。整える。少しずつ。
今回のK&Nのメンテナンスは、TO↗︎NE.でやりたいことにも、ちょうど合う作業でした。